最終更新日 2022年3月25日
トキ分散飼育とは
国は、トキの野生復帰を目指して、佐渡においてトキの保護増殖に取り組んでいます。中国をはじめ多くの関係者の協力により佐渡トキ保護センターでは、飼育繁殖が順調に行われ、平成20年度には、飼育下のトキの個体数が100羽を超えるとともに自然界への放鳥が始まりました。しかしながら、これまでのように限られた地域だけでトキを飼育していると鳥インフルエンザなどの感染症が発生した場合、トキが全滅してしまうおそれがあります。そこで、国は、佐渡以外の地域でもトキの保護増殖に取り組み、日本産のトキが絶滅する危険を避けることにしました。
トキ分散飼育地と開始年度
① | 東京都 | 多摩動物公園 | 平成19年度 |
② | 石川県 | いしかわ動物園 | 平成21年度 |
③ | 島根県出雲市 | 出雲市トキ分散飼育センター | 平成22年度 |
④ | 新潟県長岡市 | 長岡市トキ分散飼育センター | 平成23年度 |
長岡市のトキ分散飼育への取り組み
○長岡市でトキ分散飼育を行なう目的
○長岡市のこれまでの取り組み(年表)
平成19年度 | 「長岡市トキ保護増殖事業基本計画」策定 |
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平成20年度 | トキ近縁種飼育施設を整備、飼育開始(11月) 長岡市がトキ分散飼育実施地に決定(12月) |
平成21年度 | トキ近縁種の繁殖に成功 「長岡市トキ分散飼育受入検討会」を設置 トキ分散飼育施設の基本・実施設計 |
平成22年度 | トキ分散飼育施設建設工事(平成22年7月着工 平成23年3月完成) 環境省の会議で長岡市でのトキ分散飼育開始を決定(1月) |
平成23年度 | 「長岡市トキ分散飼育センター」開設(4月) トキ分散飼育開始(10月) 「長岡市トキと自然の学習館」開設(3月) |
平成24年度 | 長岡で初めてのヒナがふ化(人工ふ化)(4月) |
平成25年度 | 長岡生まれの若鳥3羽を初めて佐渡へ移送(4月) |
平成26年度 | 長岡で初めて自然繁殖に成功(6月) 長岡生まれのトキ2羽が第11回放鳥で初めて自然界へ放鳥(9月) |
平成30年度 | トキと自然の学習館観覧棟「トキみ~て」を開館(8月) |
平成31年度(令和元年度) | 公開トキ5羽の愛称を決定(4月) |
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