最終更新日 2018年6月6日
近年、大きさが5ミリメートル以下のプラスチック片、いわゆる「マイクロプラスチックごみ」による海洋生態系への影響が懸念されています。
「マイクロプラスチックごみ」は、海洋に流出した発泡スチロールやペットボトル、レジ袋などのプラごみが、紫外線や波により細かく砕かれ生成します。また、化粧品や洗顔料にスクラブ(研磨)剤として含まれるプラスチック製のビーズが、家庭の洗面所や浴室から川を通じて海へ流出し、マイクロプラスチックごみになっているとも指摘され、マイクロプラスチックごみの表面に付着した有害物質が食物連鎖の中で濃縮し、生き物たちへの影響が心配されています。
環境省では、平成26年度に日本近海においてマイクロプラスチックごみ実態調査を実施しました。その結果、太平洋側よりも日本海側、特に東シナ海から対馬海峡北東部にかけてマイクロプラスチックごみが多く浮遊していたことが分かりました。(環境省)
また、平成28年5月に開催された、先進7ケ国(G7)富山環境大臣会合では、海洋ごみ、とりわけマイクロプラスチックごみに分解する前段階でのプラスチックごみの回収・処理活動の促進が合意されるなど、世界的な問題であることが認識されています。
2018年に入り、EU(ヨーロッパ連合)やアメリカ合衆国の一部では、ストローや食器など使い捨てのプラスチックごみを減らすためのルールが提案されています。
市では、マイクロプラスチックごみによる海洋汚染が、私たちの生活に密着した新たな環境問題であることから、国等の動向について情報収集し、市民の皆さんに情報発信していきます。また、私たちの暮らしから排出されるごみの減量やリサイクルを推進し、マイクロプラスチックごみの発生原因であるプラごみそのものの発生抑制に取り組んでいきます。
市民の皆さんには、買い物の際にマイバックを持参し、レジ袋の使用を断るほか、ごみをポイ捨てしないなど、ごみの減量とリサイクルに、引き続きご協力をお願いします。詳しくは、ごみ・リサイクルをご覧ください。
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